prologue

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「ねぇ、お姉ちゃんはここで何をしてるの?」 「うん?そんなこと聞いてどうするの?」 「今日優希ちゃんが風邪で休んでるから僕一人だけなんだぁ。だから一緒に遊んでほしいの」 「私は知らない君にとっては知らない人だよ。お母さんやお父さんに知らない人と遊んだらダメって言われたことあるでしょ?だから私とは遊べないよ」 「じゃあ今から友達になる!!僕は光輝!!お姉ちゃんの名前は?」 「はぁー、そういうことを考えるとは全く思いつかなかったよ。わかった。今からお姉ちゃんの名前を教えるからそしたら私と君は友達だよ。そうすれば一緒に遊べるからね」 「わーい!!お姉ちゃん早く教えてよ!!」 「私は桜。漢字で書くとこんなふうになってるんだよ」 「桜?桜って春になったら咲く桜?」 「そうだよ。春になったことをみんなに知らせることもできるし、別れと出会いの季節を教えるんだ」
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