教師と生徒

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もうしばらくこんな時間が続けばいいと思ったがそんな都合よくはいかないものだ。 「あっ、料理中に目を離したらダメよね。焦がしたら大変だもんね」 桜ちゃんが離れていった時にとても残念だと思っていた。正直なところもっと触れていたかったのかもしれない。 「光輝君どうしたの?」 「いえ、何でもないです」 言えなかった。もっと触れたいと言えたのなら先程から騒がしい心を落ち着かせることはできたかもしれない。でもオレと桜ちゃんは生徒と教師の関係。 この関係は今後変わっていくことはないだろう。そうしなければいけないのだから。 ……… …… … 桜ちゃんの家で食事したオレはしばらく二人で話したら帰らないといけない時間になったので桜ちゃんに栞さんの家まで車で送ってもらった。 車内でも話すことは尽きない。その時は桜ちゃんとの時間を大切にしたかったから無言でいるよりたくさんのことを話していた。桜ちゃんにオレのことを知ってもらいたいっていう気持ちがどこかにあったのかもしれない。 楽しい時間が過ぎるのはあっという間だと思うことがあるみたいだがその通りだと思う。桜ちゃんと過ごす時間はあっという間だった。
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