教師と生徒

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「到着っと。光輝君今日はありがとうね。おかげで久しぶりに楽しい時間を過ごすことができたよ」 「オレの方こそありがとうございます。桜ちゃんの手料理をご馳走してもらったり送ってくれて嬉しいです」 「ふふふ、光輝君からお礼言われちゃった」 「オレがお礼を言うのはおかしいですか?」 「ううん、そうじゃないの。最近あまりお礼を言われたことがないから嬉しかったの」 「オレで良かったらいつでも言いますよ」 「うん、光輝君に言ってもらうと一番嬉しいからそうしてもらえるといいなぁ」 桜ちゃんってオレが考えている以上に苦労しているんだと思う。こんなオレで良かったら少しでも桜ちゃんの為になるならどんなことでもするつもりだ。 そう思った時に桜ちゃんとある人が似ているように見えた。ある人とは小学生の時に何回か会っただけで今はどうしているかわからない。 なんで今頃になってその人のことを思い出したのかはわからない。でもなぜか忘れていたらいけない気がしてくる。
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