教師と生徒

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「桜ちゃん!!」 コンコンッ 桜ちゃんって呼ぶと同時に桜ちゃんがいる方の窓が軽く叩かれる。桜ちゃんは窓を開けて誰なのか確認してみるとそこにいたのは栞さんだった。 「こんばんは、桜先生」 「あっ、栞さんこんばんは」 いきなりの栞さんの登場に桜ちゃんは一瞬戸惑ったがすぐに対応していたがオレは対応できてない。なぜここに栞さんがいるのかがわからない。 買い物してきたのか?いや、それはないと思う。手には何も持ってないから買い物してきたわけではない。では、いったい何なんだ? 「光輝君が迷惑かけてすみませんでした」 「いえいえ、そんなことないですよ。光輝君は私に優しいですからね」 「あら、そうなんですか?私はてっきり光輝君から桜先生に一緒に食事してほしいってお願いしたと思っていましたが………」 「それは私の方からですよ。私が光輝君に一緒に食事してほしいってお願いしました。だから光輝君は悪くありませんよ」 「なるほど、そうなんですか。では、桜先生は………」 桜ちゃんに近づいてオレには聞こえないくらいの声で栞さんは何か言っている。桜ちゃんが驚いてる様子からして桜ちゃんに関係のある話であることは間違いない。
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