一番大好きな桜

勘違い

………

……

…

「全然終わらない………」

独り言が出るくらい量が多すぎる。もう泣きたくなってきた。普段からきちんとしてれば今日こんなに疲れることなかったのに………。

この倉庫を管理してる人は………あっ、体育科の杉下先生か。あの人の机は残念なくらい散らかってるし、めんどくさいと適当にやる人だからな。よく体育科の先生をやってられるよな。普通ならそういったことは厳しそうなのに。

「ヤッホー！光輝君頑張ってる？」

「桜ちゃん!?」

今日初めて見る人は女子の方に行ってるはずの桜ちゃんだった。いきなりの桜ちゃんの登場に思うことは一つだけ。

来てくれてありがとう。

そろそろ誰かと接しておきたかったから桜ちゃんが来てくれてとても嬉しい。でも女子達の方に行かなくていいか？

とりあえずその疑問をぶつけてみるか。

「桜ちゃんは女子の方に行ったんじゃないんですか？」

「琴音さんが来たから少しの間任せてきたの。それに光輝君が一人でやってるのに放っておくなんてできないじゃない」

やべぇ、桜ちゃんが女神に思えてくる。