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「一緒に食事してるところ見られたらまずくないですか?」
「そうだね………。だったら私の家でいいよ。独り暮らしだし、ちょっと散らかってるかもしれないけどそれでもいいなら一緒に食べない?」
桜ちゃんが必死になるくらい食事を一緒にしたいみたいだ。ここは桜ちゃんを悲しませるわけにはいかないから誘いに乗ろう。
「わかりました。桜ちゃんの家で食事を一緒にします。でも桜ちゃんの家までどうやって行けばいいんですか?」
「うーん、じゃあ私が途中で車で光輝君を乗せるのはどう?それなら人目がつかないところで乗れば誰にも私の家に光輝君が来るなんてわからないからね」
「その方法でいくなら集合場所を決めておかないといけないですね」
それからしばらく話し合い、集合場所は桜丘学園から十分くらい離れた駅とは反対側の路地だ。そこは夜になると薄気味悪いところとして有名のであまりそこを通る生徒はいない。
だからその路地を逆に集合場所にしたのだ。ちなみに集合時間は今から二十分後。オレが歩く時間とか桜ちゃんの支度とかがあるからそれくらいがちょうどいいはずだ。
「遅れそうになったら連絡することね。これは忘れたらダメだよ」
「わかりました。では、また後で会いましょう」
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