宿の一室にて。

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「……大会……終わったら……いつもの、だもん。だから、だい、じょぶ」 だもんっ! だもんって! 私を萌え殺す気ですかアナタは。 「ま、そうね。 この時期の王都はやたらと私たちのファンが居るから、厄介なのよねぇ」 「ファン、ですか…。 マギでは大丈夫なんですか?」 どこぞのアイドルか。 いやまぁ、ある意味ではそうなのかもしれんなぁ。 しかし、それなら普段もストーカー的なやつとかいるのかな? 「んー、マギではたまに尊敬の目で見られることがあるくらいかしら。 でも大半は、気軽に喋れる人ばかりね。 わりとマギでは自由にしてるわ。 私たちはあくまで普通に過ごしたいのよ。 それを皆、わかってくれるわ」 あー、その気持ちはわかるかもしれない。 下手に騒がれたいわけじゃなく、普通に過ごしたいって気持ち。 経験はないけど。 .
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