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「結婚って言うのは、オレから先生が逃げないように、
縛りつけてしまおうって魂胆なんだけど。」
ニヤッて意地悪そうに笑うけど。
「逃げないよ。そんな事する訳ないでしょ?
護君から離れたら生きていけないもん。」
本当にもう護君無しの生活なんて想像できない。
「そんなの分からないよ?
ある日突然、先生の前にそれはそれは優しくて。
カッコ良くて。金持ちで。
そんな人が現れて、先生が心変わりするかもしれない。」
クスッ。
「そんな人が現れても、心変わりなんてしません。絶対に!!
それにそんな事言ったら、護君だって一緒じゃん。
綺麗で優しくて、お金持ちで。
そんな人が現れるかもよ?」
クスクス・・・。
「一緒だね。考えてる事は。」
「そうだね。行きつくところが違うだけで。」
「だから、結婚しよ?ね?
オレの事縛りつけてよ。」
笑いながら私を引き寄せる。
「分かった。一生縛りつけてやる。」
私は返事をしながら誓いのキスをした。
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