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驚いて護君の顔を見ると、心配そうに私の顔を見てる。
「若葉はそんなに頼りないのかい?」
パパも心配そうに聞く。
「違います。若葉さんはとてもしっかりしています。
分かってるんです。
分かっているんですけど、僕が勝手に心配なんです。
僕はまだ高校生です。
若葉さんの為に出来る事なんてほとんどない事も、
自分で良く分かってます。
でも、僕でも若葉さんを守る事はできます。」
私を優し眼差しで見る。
「僕が若葉さんに辛くて苦しい思いをさせたくないだけなんです。
一緒に住んでいるからこそ分かる、
余裕の無い時だからこそ隠せないものを、
見落としたくないんです。」
うーんと腕組みのパパ。
どう思っているんだろう・・・・。
「君のご両親は何て言ってるんだ?」
「はい。分かってくれてます。
僕の両親も、若葉さんの一人暮らしをとっても心配してましたので。」
とってもって強調しなくても・・・。
確かにお義母さん、いっつもお料理たっくさんくれて。
お肉とか野菜も持たせてくれて。
お家に行く度、「先生、大丈夫?」って聞いてきてた。
今度お義母さんにもお礼しなきゃ。
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