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「ほら、いたぞユウ。」
「どこ?……あ、いた✨」
テオ・テスカトルにバレないようにォレたちは岩場に隠れその姿を確認した。
赤やオレンジや紫色のとても熱そうで固そうな堅殻。
デカイ身体よりもデカくどこまでも飛べそうな翼。
鬼のような顔に王冠のような角。
まさに炎王龍と呼ぶににふさわしい龍だった。
「まさかホントに見られるとはな…。」
父さんは呆気にとられている。
しかしテオ・テスカトルの様子がおかしい。
「まるで何かを探してるようだな…。」
そしてテオ・テスカトルはその大きな翼を広げ空を飛んだ。
次の瞬間………!!!
テオ・テスカトル……いや、炎王龍はォレたちに向かって空中から突進してきた。
「うわぁっ!!」
「俺たちを探していたということかっっ!?」
ズガーン!!!!
ォレたちはギリギリで避けた。
だが後ろを振り向いたとき、もうそこにあの大きく固そうな岩場はなかった……。
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