prologue

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桜ちゃんの顔色がだんだんと悪くなってる。それも琴音さんが用事があるってことはたぶん重要なことなんだろう。 オレはあまりわからないが琴音さんは桜ちゃんのことを教師の中では一番気に入ってるから桜ちゃんもその期待に応えようとしているのがわかる。 これは早く桜ちゃんを琴音さんがいるところに向かわせないといけない。 でも扉のところには麗と美琴さんがいるから先に桜ちゃんだけをこの部屋から外に出すことはできない。 どうする? 「光君難しそうな顔してどうしたの?」 「ちょっと気になることがな。それより麗は美琴さんと一緒に桜ちゃんを捜してるんだから他を捜したらどうだ?オレはここにいて桜ちゃんが戻ってきたら知らせておくからさ」 「わかった。じゃあ桜ちゃん見つけたら連絡してね」 麗にわかったと言うと美琴さんの後を麗はついていく。二人が廊下から消えるとすぐに桜ちゃんが姿を現した。 「琴音さんをあまり待たせるのも悪いですからちゃんとした方がいいですよ」
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