prologue

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「まさか私を捜しに来るとは思わなかったよ。琴音さんの用事だからちょっと行ってくるね」 「オレはいつまでここにいればいいんですか?」 「私から連絡があるまではそこにいてね」 桜ちゃんはそれだけ言うとオレが何か言う前に姿を消した。どれだけ琴音さんを恐れているのかがわからないけど琴音さんはそんなに恐ろしくないと思うんだけどな。 とりあえず麗に桜ちゃんが来てすぐに琴音さんのところに向かったと連絡しておいた。これで麗と美琴さんが無駄に探し回ることは無くなっただろう。 とりあえずオレがやれることはやったから作業に戻るか。 またしばらくの間は黙々と作業を進めていたが今度は一人だから集中して作業ができるんだがなんだか物足りない気がする。 こんなことを聞いたらお前何様だよって言われるかもしれない。実際にオレも言われる自信がある。 全く我が儘な自分が嫌になってくるよ。 そんな時にいきなり誰かが入ってきた。オレはその顔を見て動きが止まってしまった。
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