prologue

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「でも新しいクラスに知り合いがいるのは心強いです。まったく知らない人がいるところでは不安ですからね」 丁寧な話し方をするのは城ヶ崎 雛。世界を代表する城ヶ崎グループの一人娘で将来の城ヶ崎グループのトップだ。 普段は真面目で幼いときからの訓練で様々なことをやってきている。寝起きが悪いのが唯一の短所と言うべきだろう。武道や護身術をやっているから普通の人よりも強い。 そしてオレは上林 光輝。高校に進学すると同時に母さんの妹の清水 栞さんのところに住んでいる。 まさかそこで同じ高校に通う麗と一緒に住むことになるとは思ってなかったが今はこうして麗と付き合っている。 栞さんには毎日のように麗とのことを聞かれたりしている。そして栞さんのところに住むと栞さんの娘の美姫ちゃんの世話をしないといけない。 最近やっと立つことができたので三人で歩く練習をしているがそれが結構楽しい。初めて喋る言葉がどんなものになるのかも楽しみにしている。 オレ達が通う桜丘学園はオレの父さんと母さんの同級生が理事長を務めている。だから常に監視されてる気分だ。 そしてここのクラス分けは特別で掲示板にクラス分けの紙を張るわけではなく専用の機械に名前を打ち込むと新しいクラスを書かれた紙がプリントされて出てくるという仕組みだ。 自分のことしか書かれてないのでオレ達みたいに親しい者達で新しいクラスを発表しているのが多くの場所で見られる。
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