prologue

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「美智香でいいならそうしよう。入学式の打ち合わせか。確かに失敗は許されないから必要なことだ。美智香は準備は大丈夫か?」 「不安なことが多かったですけど花梨先輩に会えてすべて吹き飛びました。花梨先輩握手してください」 「私なんかでいいのかがわからないが美智香がそう言うならしようではないか」 「ありがとうございます!!」 池田さんはかなり興奮して花梨さんと握手していたが見ているオレからしたら花梨さんが少し押され気味だった気がする。 花梨さんがあんな感じになるのは初めて見たかもしれない。 「そうだ、光輝は麗と美琴を見なかったか?そろそろ休憩が終わるから集まってもらいたいんだが………」 先程見たって言えば花梨さんに対しての返事は済むがそれだと池田さんが麗に会いたくてついてくるって言いかねない。 それだとさすがに後々めんどくさい事が起こる。外部には練習している姿を公開していないから池田さんにも見せることはできない。不公平が生じるのは避けなければならない。 だからといってここで見てないって嘘をつくと後で花梨さんが麗と美琴さんに聞いてしまったら花梨さんに嘘をついたことがばれてしまう。
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