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「説明する必要はないかと思いますよ。見てわかるようにクラス分けをみんなで確かめていただけです」
「それでこんな騒ぎを起こせるのは光輝だけだな。よし、放課後生徒会室に来るんだ。そこでじっくりと反省文を書いてもらう。書き方がわからなかったら私が一から丁寧に教えてやろう」
「いや、遠慮します。それに今日は麗と買い物に行けないんで無理です。栞さんから夕飯の買い物を頼まれてるんですから」
「それは麗だけが行けばいい。その間に私の良さをわかってもらえるわけだ」
「花梨でもそれは許さないよ。光君はあたしの彼氏です」
「ふふふ、麗から奪ってみせるのがおもしろいじゃないか。まぁ、でも光輝は麗がいないと何もできないからまだ奪うことはできないな」
麗と花梨さんが盛り上がっている間にオレ達の周りには人だかりができていた。
理由は複数ある。一つ目は優希がオレの背中に乗っているから。二つ目は麗を中心に騒いでいるから。三つ目はここに桜丘学園を代表するアイドルの麗、明日香、雛、花梨さん、美琴さんの五人がいるから。
これだけのことが揃っていれば人だかりができても仕方ないかもしれない。
「なんか注意しに来た私達も目立ってるわね」
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