prologue

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「そうだな。これでは他の生徒達に示しがつかない。私達は「西条先輩サインください!!」 「花梨も目立ってるじゃ「三島先輩にもサイン貰っていいですか?」 花梨さんと美琴さんにサインを求める人が出てきたらそこから多くの人が集まり出した。もちろん彼女達だけがサインを求められているわけではない。 麗、明日香、雛もメンバーだから今は集まってなくてもすぐに集まってくるだろう。だからオレ達は二人には悪いが先に教室に逃げることにした。 もちろんこの時には声をかけていたが聞こえていなかったと思う。二人に後で何か言われるのは避けられそうにないな。 急いで新しいクラスである2年H組の教室に行くと半分以上の席は埋まっていたが昨年の入学式の時みたいに自由に座れないみたいだった。 黒板に座席表が張り出されていてすぐにその表を見に行くとオレは驚かずにはいられなかった。 まさか窓側二列があ行で埋まっているとは予想できなかった。だからか行の最初であったオレは教卓の前に二列あって窓側の一番前の席、そしてオレの隣で教卓の前の二列の一番前の席は麗だった。 後は順平と雛と明日香が近いくらいでバラバラとなってしまった。出席番号順になっているからこうなってしまうのも不思議ではない。 「一番前だね。ちょっと黒板に近すぎかも………」 「いや、出席番号順だからこうなるのは納得できるけど担任が桜ちゃんになってるのがなんか怪しい気がする」
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