prologue

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あまりに急な話だったがオレと麗はこの家から出ていくことを決意した。栞さんはずっと謝ってきたがオレ達を住まわせてくれてので逆にオレ達からお礼を言わないといけないくらいだ。 そしてすぐに新しい住居探しとなったが麗は幸いなことに桜丘学園の寮とは思えないくらいのすべてが高級なのに料金はかなり安い女子寮に入ることができた。 残念ながらオレは男子寮はすべて埋まっているとのことだからできるだけ桜丘学園から遠くない場所で住みやすそうな場所を探してみた。 でも簡単に見つからないのがオレと麗の運の差だろう。 本当にどうしようかと思っていたらオレの様子を見て何か力になれないかと栞さんが母さんに相談したらしい。 母さんがそこから考えて出した答えが琴音さんの家に住むということだった。母さんは琴音さんを強制的に脅したんじゃないかと思ったがそのようにことは確認されていない。 何はともあれオレは新しい家を見つけたのだ。それだけでも喜んでいいだろう。 オレと麗は栞さんと美姫ちゃんが出発する前日まで一緒に住むことにしていた。短い時間しか一緒に住めなくても絆はあったからな。 そして今日は栞さん達が出発する三日前。先に麗の荷物を女子寮に運んだら次はオレの荷物を琴音さんの家に運んでいる。 琴音さんの家は絶対に家賃が高いとされる場所の最上階。外を見てみれば景色がかなり綺麗なのは間違いない。
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