prologue

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外の景色を見てみたい気持ちを抑えてオレはこの家の主の琴音さんに怒られる前にさっさと自分のやるべきことを済ませる。 栞さんの家の時もそうだったが琴音さんの家でも机やベッドが備わっているからオレはパソコンやプリンターや授業で使うものとか日常生活で使うものとかしかなかったからそんなに荷物はなかった。 「光輝の荷物は少ないな。この部屋で一番大きいのがダブルベッドなのが丸わかりじゃないか」 「琴音さん質問ですけどこの部屋になんでダブルベッドを入れてるんですか?自分はシングルでお願いしたはずです」 「そんなの決まってるじゃないか。私と光輝の新しい生活が始まったら一緒に寝るんだぞ」 「誰と誰がです?」 「光輝と私だ」 頭を抱えるほど頭が痛い。昔からオレのことを可愛がってくれていたし、それに親友である父さんと母さんの息子だからといって一緒に住んでもいいと許可してくれたことには感謝している。 感謝していてもこれだけは言っておきたい。 常識は持っていてください。 これから先の生活に不安が残るスタートとなってしまった。
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