何事も慣れるまでが大変なものです

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「眠い………」 琴音さんの家に住んで一週間が経とうとしていた。栞さんの家から来たばかりだから慣れないことが多いがなんとなく普通の生活を過ごしている気がする。 最初は部屋などの扉がすべて同じだからトイレに行くのも苦労したが今では簡単に行ける自信がある。 ガラッ 「光輝!?」 「えっ!?琴音さん!?」 トイレだと思って開けたのはどうやら脱衣室だったみたいで目の前にはバスタオルに身体を包んだ琴音さんがいた。 「いつまでも見てくれるのは嬉しいがさすがに恥ずかしくなってくるぞ」 「失礼しました!!」 急いで扉を閉めて本当のトイレに向かう。トイレは脱衣室の二つ隣だった。 琴音さんのバスタオル姿を見れたのは偶然でも良かったかもしれないがトイレだと自信を持っていた自分が恥ずかしい。 これからは扉にネームを張るようにしてくれるといいのかもしれない。
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