罪深き者

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  ガタガタと窓が揺れている   今日は嵐のようだ       ここは暗くて静かだ   ぼく以外誰もいない    ―そう…誰もいないんだ…       あれからどれくらい経っただろう?   誰かの悲鳴が聞こえる… うるさいよ…静かにして…眠れないじゃないか。 …あれ?何故ぼくは眠ろうとしているのだろう? 何故…身体が動かないのだろう…?       あぁ…      ぼくは死んだんだったね…    血の臭いがする…と言いたい所だけど、もう、感覚が無いんだ…   視覚は有るみたい…だって…ぼくの周り、赤いんだもの…      誰?誰がこんな事したの…?               あ。忘れてた。           ―――ぼくだ。
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