第1話

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事実を再確認したところで。 「ところで、お前は誰だ?」 再度、尋ねる。 答え次第では実力行使も厭わない。 「ぼ、僕?そうだね。まずは自己紹介が必要だね。」 まだ俺が記憶喪失だと思っているようだ。 「僕は、アノウ・タベリル。レジスタンス『ターバン』の一員さ。そして、君も。」 ターバン。 素早く『アノウ』の右手を引き、体勢を崩したところで、左手で『アノウ』の頭を掴み、地面につける。 右膝を『アノウ』の腰に乗せ、身動きを封じる。 華奢な体格だ。これで無力化できただろう。 念のため、腰にさしていたナイフを『アノウ』の首に添える。
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