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チュンチュン……
「朝……か」
自室のベッドに差し込む朝の光が瞼をくすぐり、アルは目覚めた。
優しく耳朶を揺らす鳥の声が心地よいミュージックとなり、彼をまた眠りに誘おうとする。
その調べに従い、アルがゆっくりと寝返りをうった。
ポヨン
「……ん?」
不意に、その手が何か柔らかい物に触れ、彼が目を開く。
その視界を塞いだのは、大きくはだけられたシェリスの胸だった。
「うわああああ!!」
「あ、おはようアル君。もう、朝から大胆なんだからぁ♪」
慌てて飛び退くアルに笑いかけながら、ゆっくりと伸びをして起き上がるシェリス。
着衣は白いワイシャツと、これまた純白のショーツのみ。
こぼれそうに大きな胸は、シャツの薄い生地でのみ守られていた。
「ちょっ……! なんで隣で寝てるんだよ! お前用にしっかり個室用意しただろっ!?」
「だって寂しかったんだもん。つい来ちゃったの」
「つい来ちゃったって格好か!?」
目を逸らしながら言うアルに、シェリスが小悪魔的な笑みを浮かべて近づく。
むにゅ……
「ちょっ……!」
アルの胸板に柔らかいマシュマロを押し付けながら、シェリスが上目遣いで囁いた。
「アル君のために、こーんなにたわわに実ったんだよ? ねーぇ、早くここから吸って? それともキスにする? もしくは、胸にキスぅ?」
「ちょっと待てえええ!」
にんまり笑うシェリスに完全にイニシアティブを取られたアルは、ただただうろたえるのみであった。
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