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「ねえねえ、アル君ー。ちょっと聞きたいことあるんだけど」
シェリスと向かい合わせで弁当を食べるアルに、リースの友人であるレイムが話しかける。
色白な上に、髪も透き通るような銀髪。白いカチューシャで前髪を完全に上げ、可憐にポニーテールを揺らすその風貌は、それだけを見ればひどく純粋な少女として映るに違いない。
しかし実際の彼女はと言えば、リースとは対照的にかなり遊びなれており、高等部の一年という年齢にして、既に色々な経験を積んでいる。(みなまで言わないが)
左手は常に化粧ポーチに占拠されていて、第三ボタンまで大胆にはだけられた上着からは、シェリスに勝るとも劣らないナイスバディと、男の視線を集めて離さない黒い下着が覗いている。
そんなレイムがいきなり目の前に現れたものだから、アルが慌てて目を逸らしてしまうのも仕方の無いことだった。
「な、なんだよ」
「なによー、アル君。話をする時は相手の目を見ろって教わらなかったの?」
席に座ったまま目を伏せるアルに、立った状態のまま、ずずいっと詰め寄るレイム。
この体勢でレイムの目を見ようとすると、いやが上にも豊満な二大巨塔と目が合ってしまう。
いくらシェリスに多少は慣らされたとはいえ、未だに純粋チェリーなアルには、いささか刺激の強い状況であった。
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