火花散る夕暮れ

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  「ねえ、アルぅ。これ、もっとめくってみたくない?」 「ま、待てシェリスっ!」 スリットをひらひらと挑発的に動かすシェリスに、アルがあわててのけぞる。 蟲惑的な笑みを浮かべるシェリスは、白く肉付きの良い太ももをちらりと見せつけ、アルを誘う。 「それともぉ……アルはやっぱりこっちのがいいの?」 むにゅっ。 「おまっ……! またこの展開かぁぁぁぁ!!」 手に伝わるやわらかい感触に、アルはまた悲鳴をあげた。 「だぁってぇ、私だってずぅっと一人ぼっちで寂しかったんだからぁ。封印されてから十年以上ご無沙汰よ? 耐えらんないわよ」 そう言いながら、シェリスが輪を描くようにアルの手を動かす。 どうやらチャイナ服の下に何も身に着けていないのは上も同じなようで、アルの手には柔らかい感触と同時に、まるで豆のようなコリコリとした感触も伝わる。 「は……ぁんっ……」 思わず赤面するアルに、シェリスは甘い声をあげた。 「……痛っ……!」 そのとき、アルの腕に鈍い痛みが走る。 昼間、リースとの出来事で痛めた腕だった。  
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