ときめいて、ハル

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  「は? リースの弟?」 「そ、そうだよ。ハルって言うんだ。姉ちゃんが心配で……。てか、さっきから気になってたけど、お前は一体……」 ブスッとした様子で答え、質問を返すハルに、シェリスがため息を吐いた。 「なるほどね。大体飲み込めたわ。とりあえず、こっちの話はあと! 寒いから入るわよ」 「は、入るって?」 「お・風・呂♪ ええ~い、ざっぱーん!」 「わわわ!」 シェリスがハルを抱えて、窓から湯船へダイブする。 激しい水しぶきが上がり、狭い浴槽の中で二人が密着する形になった。 「さあて、色々聞きたいことはあるけどぉ……って、どこ見てんのよ」 「えっ? あ、いや……」 目の前で立派に実った巨乳に釘付けのハルを見て、シェリスがニッと笑った。 「へぇ……♪ さっきまであーんなに怯えてたのに、今はココが気になって仕方ないのかなぁ? えいっ、えいっ」 「うわっ、やわらけえ……」 にたぁ~っと笑ったシェリスが押し付けてくる胸の感触に、ハルが思わず感嘆の声を漏らす。 逃げてばかりのアルとは違う、欲望に忠実な若い反応に、シェリスが満足げな笑みを浮かべた。 「ふふっ、ありがとう♪ ねーえ、その手で触ってみたくない?」 キュッと胸を寄せて、からかうようにハルを誘惑するシェリス。 その瞳はまるで、新しいオモチャを見つけた子供のように、キラキラと輝いていた。  
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