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「だ、大体お前は何しに来たんだよ! 話とかあるんじゃないのか!?」
「べ、別に何も無くても隣に居るくらいいいじゃないのよ! い、一緒に暮らしてるんだしさ!」
開き直ったリースが、アルにぴったりとくっつく。
どうやら、この格好で現れた時点で、色々覚悟を決めてきたらしかった。
「じゃ、じゃあせめて下着くらいはつけろよ!」
「えっ……? あ、アル! まさか見たの!?」
「み、見えたんだよ!」
その言葉に、リースの顔がみるみる真っ赤になっていく。
やはり、あまり覚悟は決まってなかったらしい。
「ふ、ふんだ! い、いいわよ別に! へ、減るもんじゃないし!」
しかし、リースは精一杯の虚勢でアルに答えた。
内心焦りと羞恥心でドキドキのはずだが、意地になっているのだろうか、今日のリースはなかなか引き下がらない。
「そういう問題じゃねえんだよ! 男の前でそんな格好してんじゃねえって言ってんだよ! 誘ってると思われるぞ!」
「誘ってたらどうだってのよ! アルはどうせ何もしない癖に……えっ?」
悪態をつくリースを、アルが突如ソファに押し倒す。
混乱するリースに対し、アルは静かに言い放った。
「……あんまり、男をナメんなよ? 悪いけど、今は我慢できない」
「あ、アル……んむっ!?」
なにやら言いかけたリースの唇を、アルの唇が乱暴に塞ぐ。
そして乱れたキャミソールの中に、アルの右手が差し入れられた。
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