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「きゃあああああ!」
ついに破られてしまった封印に、リースは一際高い悲鳴をあげた。
実際には、まだショーツは着用しているのだが、少しずらしただけで大事な部分が見えてしまうその薄布は、もはやアルの前ではバリアの役目を果たさないように思えた。
「リース……! 悪い、もう止まらないんだ……」
「ア、アル……。わ、分かった! 分かったからっ! 5秒だけ待ってっ!」
不意に、リースがアルを手で制す。
一瞬動きを止めたアルを確認して、リースは大きく深呼吸をした。
「……わ、分かったよ。め、目、閉じて大人しくしてるから、乱暴にしないで……」
もはや抵抗は無駄だと悟ったのか、はたまたアルに身を捧げる決意がついたのか。
リースが自らを落ち着かせ、ソファに仰向けになったまま瞳を閉じる。
すでに殆ど裸にされたリースの肢体が、アルの劣情を刺激した。
「うぅ……。は、恥ずかしいよぅ……」
瞳を閉じていても、アルの視線は感じるのだろうか。
その緩やかなラインが美しいリースの白い身体が、ピクッと反応する。
その姿は、とても艶めかしく映り、ただ横たえて待つリースのいとおしさと相まって、アルの瞳を釘付けにした。
「よ、よし。じゃあいくぞ……」
「う……うん」
そして、顔を真っ赤にして頷くリースの華奢な身体を、アルが強く抱き締めたのだった。
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