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ミ☆ ミ☆ ミ☆
「シャノカ、ご苦労さま」
「はい、ご主人たま♪」
虚ろな瞳のまま、壁に縛り付けられたレイムの姿を眺めながら、イールがシャノカを労う。
「ご主人たまの方はどうでしたか?」
シャノカの問いに、イールが笑顔のまま答えた。
「僕が失敗すると思うかい?」
「ですね。失礼しましたあ♪」
ペロリと舌を出すシャノカの額をコツンと小突きながら、イールはレイムに向かって、ニヤリと口角を吊り上げた。
「さて。最後に、自分の意識を取り戻させてあげようか」
そう言って、イールがパチンと指を鳴らす。
その瞬間、虚ろだったレイムの瞳に光が戻る。
「いや、離して! 離してよぉっ!」
意識が戻ると同時に泣き叫ぶレイムに対して、イールは笑いながら言い放った。
「アハハハハッ! ごめんね、君はこれから、僕達の駒になってもらう。恨みだったらアルフレッド君に言ってね」
「アル君に!? なんでよ、意味が分からない!」
混乱するレイムに対し、イールはなおも笑いながら言葉を続けた。
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