終わりのはじまり

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  「いっ……!? そういえば……」 「貴様……その首を切り落とされたくなければ、早々にマスターの下着から手を離せ」 アルの蛮行を阻止すべく剣を突きつけるのは、リースの使い魔であるアイアンメイデン。 シャノカの急な襲撃に備えて、寝ずの番をしていたのだ。 ちなみにシェリスと違って召喚されっ放しにはできないので、日中は引っ込んで体力を回復し、夜は寝ずに働くという、飲み屋のお姉ちゃんのような生活をしていたりする。 そんな最強のボディガードがいるのを失念し、パワープレイに走ろうとしたアルが制裁を受けるのは当然であった。 「一秒だけ待ってやろう。うん、たん。時間切れだ。よし、首を切る」 「わああああ! タンマ! ほら、離したから! 離したから!」 「……ふん、まあいいだろう」 アイアンメイデンが剣を突きつけたまま言い放つ。 それとほぼ同時に、二人の少女が目を覚ました。  
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