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『ククリー、気付いてる? イールは……』
心の中で、シェリスが同じ体を共有するククリーに語りかける。
ククリーも同じく、心の中でそれに返した。
『ええ、相当に消耗しています。キャミィ様とリースさんのおかげで……』
『うん。イールは油断してたんだよ。私達がお人好しだと思ってね。まさか話の途中でいきなり不意をついてくるような人がいるとは思わなかった。だから、キャミィちゃんの攻撃を防いだ時は相当無理をしたと思う』
『リースさんの時もです。まさかリースさんが死の直前でもう一度魔法を放てるような強い人間だとは思っていなかった。慌てて打ち消したイールは、相当に消耗しているはずです……』
そこまで言うと、ククリーはぎりりと唇を噛んだ。
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