倒れ行く仲間

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  『本当は、私達がもっと、彼女達の残したチャンスを生かすべきでした……! イールを倒すには、イールの予測を超えた攻撃をしなければなりません。あの二人は見事にそれをやってのけたのに、私達がそれについて行けなかった。自分があまりにふがいないです……!』 『後悔してる暇はないよ、ククリー。今は私達にできることをするだけっ!』 心の中でシェリスが叫ぶと、その手に大きな鎌が現れる。 シェリスが幾度も使用した、愛用の武器。 それが今は、ブラールに仕えるククリーの手に携えられていた。 「ほう、次に死にたいのは君かい?」 「いえ……もう誰も死にませんわ。――あなた以外は!」 ククリーの足が、激しく大地を蹴った。
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