第二章

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私は、あの歌の事は聞けなかった。何となく聞いてはいけない気がしたから。 それに、彼女の話を聞いてる内に少し頭が痛くなってきた。 奇妙な事に彼女が一言発する毎に頭が痛くなった。まるで頭のナカに何か居て、ナカから出てきてしまいそうなそんな感じだ。 視界にノイズが走り始めた。私は再び恐怖を覚えた。自分が、自分で、なくなってしまいそうな───。
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