第二章

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「…き…さか…!!……時逆!!」 「へ…?」 彼女の声で我に返った。今、私は夢を見ていたのだろうか? 目の前に胡蝶さんではない誰かが居て、私自身も別の誰かになっていた。と、思う。 「随分と呆けていたが、まだ頭が痛むのか?」 「いえ、大丈夫です。行きましょう」 私は立ち上がり再び歩き始めた。 学校に着くまで、もう二人とも口を利かなかった。
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