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「ここが図書室で、向かいにあるのが保健室です。この廊下をずっと進むと体育館に出ます。」
ただ校長室に案内するのもなんだったので、通り道にある施設だけは紹介しておいた。胡蝶さんはあまり興味がなさそうだ。
しかし、ある場所で彼女は立ち止まった。
「……ここは?」
「あぁ…。そこは“開かずの間”とされてます。何の為にこの部屋があって、何で開かずなのか。それは誰も知らないんです。」
私はこの部屋の前を通るのが嫌いだ。何となく禍々しいモノを感じる。
「君は知らないのか?時逆の一族なんだろう?」
一族、と言ったことに少し違和感を覚えた。
それはまるで私を時逆の者ではないと嘲っているようだった。
「すいません…。あ、でも確かこの部屋にまつわる噂話は聞いたことあります。七不思議の1つかな。」
「ほう。それはどんな話だ?」
「はい、確か…」
私は胡蝶さんに七不思議の1つを話した。
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