第一章
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「誰だ?」 不意に、歌が止んだ。 そして声を掛けられた。凛とした、鈴のような声。なにも知らない人が聴いたらさぞ魅力的だろう。 だけどあの歌を聴いた後の私には不気味にしか聞こえなかった。 足音が近づく。河川敷は砂利だからより音が響いた。 「君は誰だ?」 現れたのは一人の少女だった─────。
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