~プロローグ~

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俺は、 綺麗な海しかない 小さな島に住んでいる。 ベッドから起きあがり、 誰もいないキッチンで適当に朝食を作り、 誰もいないリビングでそれを食べる。 そんな何もない毎日を 普通に過ごしている 普通の高校生だ。 俺の名前は、 海野 守(ウミノ マモル) 俺の両親が この島で唯一誇れる海を 守ってほしいという 理由からつけたそうだ。 その両親は、 今はいない。 二人は、俺が 小さい頃になくなったらしい。 まあ、その二人が 多額の保険料を残してくれたおかげで、 普通の生活ができているのだが。 普通じゃないことといえば、 俺には、幼なじみがいる。 なぜそれが 普通じゃないかというのは、 もうすぐわかるはずだ。
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