~プロローグ~

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「おーい、 守ー朝日ーいるだろーー」 ほら来た。 こいつに限っては、 インターホンも鳴らさない。 ガチャ そして、勝手に 上がってきやがった。 「やっぱりいた」 「ねえ、雄太、 守おかしいの」 「こいつがおかしいのは、 いつものことだろ」 「それもそうだね」 聞き捨てならないこといってるけど、 優しい俺は、気にしなーい。 さて、なぜ俺たちが 集まっているかというと、 今日は、 5年に1度の花火大会なんだ。 出店とかもいっぱいあって、 いつになくこの島が 盛り上がるんだ。 昔、俺と朝日は、 2回一緒に見に行った。 この花火大会のクライマックスには、 半円の特大花火が一発だけ、 見れるんだ。 それは、 まるで海に浮かぶ 太陽みたいなんだぜ。 この花火を3回一緒に見ると、 2人はいつまでも 幸せになれるらしい。 けど、今年は朝日とは、一緒見れない、 一応社交辞令として、 今日も誘ってくれてるけど、 俺は、一人で行くんだ。 寂しくなんかないよ、、、、 全然、、、、、
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