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それは食堂で、塩鯖の身を箸で解していた頃だった。
从 ゚∀从「前失礼」
同じ学部の高岡という女生徒が僕と向かい合うようにして席についた。
周りを見れば、大概の席は埋まっている。
その空いた中から知らない仲ではない僕の前に座ったのだろうと、塩っ気の強いそれを咀嚼しながらなんとなく察した。
( ・∀・)「次の授業も出るのか?」
从 ゚∀从「うん。まぁ盛岡の授業分かりにくいから、睡眠時間になるけどな!」
周囲の雑踏に負けぬようにしたのだろう、発した声は程々に大きかった。
( ・∀・)(あぁ…)
彼女は気づいていないのだろう。
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