第1章 リアル・ジャスティス

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白地に赤字で「忠愛」と書かれた旗が、風になびく。 旗の下では、白に金色の刺繍が施された軍服が、隊列を作っての歩行訓練が行われていた。 乱れずに歩いている軍服たちや、その傍に立っている軍服たちの口から、同じ言葉が繰り返される。 「忠義をたてよ、自国を愛せ、魔を滅せよ、穢れた血を許すなっ!!」 端から見れば、吐き気を催すほど気持ち悪い光景であった。 そこは、真上から見下ろすと"忠"という見えるよう、大小様々な建物が配置され、高い城壁に囲まれていた。 通称「愛国忠義軍地方中心支部」。 また、白中心の配色になっていることから、別名「白城」とも言われていた。 .
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