二月二十一日
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咄嗟に口から出てしまったあだ名を、みつるは慌てて言い直した。 「瀬尾さん、拾ってくれてありがとう」 「……いえ」 (名前、知ってたんだ) 築島が爽やかな笑顔で手を差し出してくるのに、みつるは短く答えて女鎧武者を手渡した。 これで用件は済んだので、あとはこの場を立ち去れば良い。
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