二月二十一日

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「あ、ゴメンね。珍しい名前だから、覚えてて……これは、妹が作ってくれたんだ。鶴姫が、大好きだったから」 動揺するみつるを安心させるように、築島が説明してくれたが――今度は、別な事に引っ掛かった。 (過去形?) 「死んだんだ、十年前に」 顔に出たらしい疑問に、築島が笑ったまま答えてくれた。
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