二月二十一日

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築島と別れた後、図書室に行くのはやめて学校を出た。今、本を借りても全く頭に入らなさそうだからである。 「妹は、体が弱くて……外で遊べない代わりに、よく本を読んでいてね」 代わりに、みつるの頭を占めていたのは築島が話してくれたことで。 「特に、日本の時代小説が好きでね。あんまり熱心だから、どうしてかって聞いたんだ」
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