弟よ

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〈頼有軒〉 「何この店名…てか思ったより店大きい!!」 「ツッコんじゃダメです…親友の名字をもじってるので失礼ですよ」 「え? (ライアル?)」 〈店内〉 「いらっしゃーい おやおやワタシの親友じゃない! ん?そこの子誰?」 「こんにちはアリサちゃん 私の愚弟です」 「ど、どうも…(うわ、姉さんが言った通りすごく美人だ…って外国の人だよね?)」 「あ、そうなんだ! とりあえず席に座って! 今日はワタシがもてなしてあげるわ」 「あの…他の客のことはどうするんですか?」 「ん? ああ、ウチには他にも優秀なスタッフさんがいるから大丈夫よ」 「それより綺麗ですねアリサさんって」 「ちょっと待ってください愚弟 どうしてその流れから口説きにかかるんですか?」 「?」 「まさかの天然ですか?」 「あはは、褒めてくれてうれしいよ弟君 でもそれはワタシにじゃなくて妹に言ってあげてね きっと嫁になってくれるわ」 「アリサちゃんも…言ってることがおかしいですよ?」 「(何で姉さんツッコんでるんだろう…それに天然は姉さんじゃ?)」 「実はね親友…ワタシの妹は嫁の貰いどころがないの」 「だからなんだというんですか? 妹さん綺麗じゃないですか…貰い手なんていくらでもあるでしょう?(というか親友だっていないくせに)」 「いやぁ…親友は喋ったことないでしょ? 今はいないから言うけどあの子は…「アリサ~働けコノヤロー」あ、親父に呼ばれたわ じゃあまた後で話すね」 「中々面白い家族みたいだね(特にお父さんが)」 「どうでした? アリサちゃん綺麗ですよね?」 「いやさっき言ったからそれ」
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