弟よ

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「ちょっと愚弟! どうして私のブラジャーがきつくなってるんですか! あなたのせいですよね?」 「ちょっと何言ってるのかわからないです… せ、成長したんじゃないの?」 「…はっきり言うなんて卑猥です 私はお姉ちゃんですが女の子なのでオブラートに言うべきです!」 「…じゃあどう言うのさ?」 「『ぐへへへお姉ちゃんおっぱい大きいね揉ませてぐへへへへ』です」 「どこをどう見てオブラート? これじゃ僕ただの変態だよね?」 「え、違うんですか? 私の親友の妹はいつもこんなことを言ってるらしいですよ」 「それただの変態じゃ…って妹? 弟ならわかるんだけど」 「分かるんですか?(やっぱり愚弟も男の子なんですね…) あ、その子とってもかわいいですよ 今度会いに行きませんか?」 「どういうくだりでそうなったの? うーんでも…(女の言う”可愛い”ほどあてにならないって先輩が言ってたしなぁ)」 「? お姉ちゃんの方がもっとかわいいですか? うれしいですねこの馬鹿野郎」 「言って無いし…ていうか最後の何? 馬鹿野郎?」 「とりあえず今度呼んでみますね(さっきからずっと鼻がひくひくしてますがむっつりさんなんですか? 心の中では興味あるんですか?)」 「べ、別に呼んでほしいだなんて…それより姉さんに親友っていたんだね 初めて聞いたよ僕」 「…ひどいですね私にだっていますよ親友くらい それより愚弟にはいるんですか? 今度紹介してくださいよ」 「駄目」 「え~、いいじゃないですか別に減るもんじゃないですし」 「(会わせたら絶対姉さんに惚れるだろうし…はぁ、これだからうかつに友達呼べないんだよね)」 「(それより代わりのブラどうしましょう…)」
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