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かすんだ視界の中、落ちたロケットを探す。
手探りでようやくロケットを拾い、最後の力を振り絞ってそれを目の前にかかげた。
ロゼッタが、3年前と変わらぬ天使のような笑顔で私に微笑みかける。
ロゼッタ。愛しいロゼッタ。
この3年間、君の笑顔を忘れたことは片時もない。
今、ようやく君の側へと行ける。
……いや、既に闇の住人となってしまった父は、君の待つ天国へは行けないだろう。
でも、これだけは確かだ。
例え人間でなくなっても、そして私が行き着く先が地獄だとしても、
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