26人が本棚に入れています
本棚に追加
「その通りだ。そして、自らもワーウルフに身をやつし、このコミュニティに入って犯人を探した」
「そして、おれに行き着いた……と」
「ああ、さっきの言葉で、君こそが娘の敵なんだと確信したよ」
そう言って、ロケットを強く握りしめる。同時に、上半身の筋肉が盛り上がり、上着が破けた。
銀色の毛が全身を被い、耳は尖り、つきだした口からは鋭利な牙が姿を現す。
私はワーウルフへと変身を遂げた。
「はっはっは。お前が、おれの周りをコソコソと嗅ぎまわっているのは知っていたよ。そして、今日の誘いが、おれを殺すためだってこともな」
最初のコメントを投稿しよう!