復讐の果てに

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フィリップは、おもむろにウィスキーの瓶を掴むと、私めがけて投げつけてきた。 飛んできた瓶を払いのけると、フィリップの姿が見えない。 ど、どこに消えた!? 「同じワーウルフなら、勝てるとでも思ったのか?」 背後から声が聞こえる。 慌てて振り向こうとした時、ナイフを持った手を後ろ手にねじ上げられた。 「ぐっ……」 思わず声が漏れる。 「ほう。銀製のナイフか。おれたちワーウルフの皮膚は、銀で出来た武器じゃなければ傷つけることができないからな」 そう言いながら、握力のなくなった私の手からナイフを取り上げた。
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