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数分前に新次からのメールが届いたからもうすぐ着くはず。
落ち着いていられず、リビングの中をウロチョロしていたら、玄関のドアの鍵が開かれる音が俺の耳に届く。
この部屋の鍵を持っているのは、俺を除いて世界で一人しかいない。
俺がダッシュで玄関の前に向かっていき、ソイツに抱きつく。
「ただいまぁ~!」
ソイツは突然のことに少々驚いた様子だったけど、俺の顔を見てため息を漏らした。
「…ったく、どんだけ淋しかったんだよ…」
「めちゃくちゃ淋しかったんだからなっ!新次のいない日々なんて考えられねぇ!」
「随分と大袈裟だな…」
ソイツ、もとい新次は呆れ顔を浮かべつつも、俺の言葉を聞いてフフッと笑う。
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