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僕は三橋 小唄(みはし こうた)
普通の人間普通の高校生だ 簡単に言うと一般人
皆さん高校生だからって青春ライン踏まないの? そんな桜の木の下で告白されるドラマチックな展開はありませんからー
例えばですよ 幼稚園の頃にサンタを信じてほしい物を頼んで手紙を入れて寝た翌日、全く欲しくない物が大きな靴下に入っていた……
こんな感じです。
今、助けてほしいのはこの高校の設備! 冷房がないのか!? これじゃ勉強してる最中に熱中症で倒れるよ? それでもいいの?
現在この学校で倒れた生徒は四十九人……あと一人で五十人達成だ その達成の記録に僕は入りたくないけどね。
「よぉ、小唄!ファミレス行かないか?」と後ろから僕の肩に手を乗せて話しかける奴。阿部 裕樹(あべ ひろき)こんな暑いのに手を乗せるんじゃない!
と言いたいが裕樹は昔からの悪友だ。
「よぉ……裕樹 元気だなー」
「そりゃぁ元気に決まってるだろ そうしないとこの猛暑の中生き残れないって」
裕樹は額に流れる汗を拭いながら暑いのにもっと暑く僕に話しかける めんどい。
「ファミレスに行かないか?」
「え? 僕、今月お金無くて無理だよぉ」今月はバイトが無くほとんど食事もしていないのに 此処でファミレスに行ったら食い逃げしそうだ。
「俺が奢るよ ならいいだろ?」
「え?本当に?」
「本当だ 俺が嘘ついた事あるか?」
「ある」僕は即答で答えた。
「俺を信じろ……俺はもう嘘をしないように神に誓ったんだ」
「そうだよね 高校生になって嘘はしないよね!」
「ああ、もちろんさ」
そして会話をしている途中で猛暑地獄での勉強が始まった。
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