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チャイムが鳴ると、先生が教室に入ってきた。 「えー。ご入学おめでとうございます。」 あ、良かった。 先生はとても真面目な方なんだな。 ほっ、と胸をなでおろす。 先生は、入学式と大まかな入学から進級までの流れを説明している。 右隣のメッシュさんと、左隣の茶髪さんが、私を挟んで会話をしている。 「麻衣子何組だっけ?」 「あいつは、6組じゃね?ほら、橘と一緒だよ」 「たちばなぁー?あー、あの中学の窓全部割ったやつ?」 「そうそう、冬とか寒くてやばかったよなぁ」 「窓割ったやつなら、北見もそうじゃね?ほら、中2んときやばかったじゃん?」 ………。 怖い。 いや、え、なに、今時の同い年の子って窓ガラス平気でわるの? そして、なに、流行ったりしてるの? 「あー北見ね、あいつさぁ今頃高校デビューでもしてんだろ」 高校デビューという言葉に少し反応した。 「高校デビューとか、キモイべ。ありのままの方がいいのにな。 え、何じゃあ北見は爽やかイケメンにでもなってんの?」 キモイ…。 キモいのか… やっぱ、やめようかな。 いやでもこのクラスだったら、中学と同じポジションにいったら 必ず、キャラい人達と仲良くなるしかないんだよなぁ… ぬぁぁぁ… 高校デビューって事がバレなければいいんだ。 そう、これしかない。
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